今日は「大晦日起源(前編)」の話です。  
今年もおおつごもりまであと数日です。
年越しの支度は整いましたか。
大晦日の起源を3話に亘り紹介します。
宜しくお付き合いください。
前篇は「慌ただしかった江戸時代」です。

一年の最後の日を「大みそか」と呼ぶようになったのは、意外に新しく、江戸時代になってから。早稲田大学の笹原宏之教授によると、それ以前は「おおつごもり」と呼ばれていた。 
「つごもり」も「みそか」も30日(旧暦では月の最後の日)を意味する。「つごもり」は(月が隠れて見えなくなる)「月十龍(こ)もる」からうまれ、「みそか」は「み十そ十か」(3+10+日」、あるいは「み十とお十か」が転じたものだと言われている。
大みそかという言葉が定着した江戸時代、人々はどんなふうに1年の最後の日を暮らしていたのだろう。

「江戸時代の大みそかは慌ただしかった」と話すのは、「江戸東京歳時記」(吉川弘文館)などの著書かおる長沢利明さん。当時は日用品の買い物をツケでしていて、その精算は年に2回、お盆と大みそかにしていた。町民は金策に追われ、商人は深夜まで集金に走り回っていた。「除夜の鐘が鳴りおわると払わなくていいともいわれていたので、商人は必死だった」という。その様子は井原西鶴の「世間胸算用」や、落語の「掛取万歳(かけとりまんざい)」などにも描かれている。 
年越しそばを食べるようになったのもこのころだ。「借金取りに忙しい商人が、時間をかけずに食べられる料理として広まった」ともいわれている。
ただ、年越そばの起源にはいろいろな説がある。有名なのは「そばのめんは細く長いので、寿命や家運を伸ばす」だろうが、まったく反対「うどんにくらべてそばのめんは切れやすいので、一年の苦労や厄災を断ち切る」という説もあるらしい。

江戸時代、正月の準備は12月13日から始まった。武士も町民も13日に大掃除をしたらしい。葉のついた竹を使って、家のホコリを払う。これが正月の準備の始まりだった。  
正月に食べるおもちは12月28曰についた。29日は「9」が「苦」を連想させるので「苦労を背負い込む」から、旧暦の大みそかである12月30日は一夜もちは縁起が悪いと敬遠された。  
そして大みそかに三が日分のお雑煮用の汁を作り、正月には何もしなくていいように準備してから、 新年を迎えたという。  
「年の切り替わりに日本人は特別な関心を持っていた」と長沢さんは言う。特に悪いことがなくても、一年経つと、ホコリのような「けがれ」かたまる。だから年の区切りにはけがれを払って、きれいな心身になろうと考えた。「いやな記憶を忘れてしまうわけではないけれど、リフレッシュして先へ進む。そのためにも、どう新年を迎えるかが大切。旧年と新年の切り替わりをものすごく重視していた」

THE NIKKEI MAGAGINE「おおみそかの夜・・・」より転載

たしかに昔の下町は床屋と銭湯は大晦日の夜は遅くまでやっていたような気がします。
そして大晦日といえばレコード大賞です。
8時56分に日比谷の帝国劇場にいたレコード大賞受賞者が9時には渋谷のNHKの紅白歌合戦の会場にいたのには子供心に驚いたものですが、これってパトカーに先導されてビュンビュンに飛ばして移動していたのですね、知りませんでした。
大掃除といえば酒好きの父でさえみそか当たりから酒を控えて真面目に年越の準備をしており、母も目を三角に吊り上げながら年越の準備をしていました。
私達子供も買物や、障子貼り(正しくは障子破り)、煤払い、畳干し等でこき使われていました。
新年がくるんだ、来年はもっといい年にしようと、子供心に凛とした気持になっていたものです。

あなたはどのような大晦日を迎えますか・・・

今日は高田馬場に出没です。
ということで今日のお店は「いちかばちか」さんです。

住所: 東京都新宿区高田馬場4-12-8
:03-3365-3325
休日:不定休

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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メニューです。

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今日のオーダー「オムハヤシ」@850円です。
このお店初見参ですので、何を頼もうか悩んだのですが。まずはお店の一番人気の「オムハヤシ」を選択しました。
待つこと10分で着皿です。
見た目美オムハヤシです。
それでは実食です。卵はトロトロで申し分あります。
ハヤシライスはかなり酸味が強く、ほのかに隠し味のニンニクの香りがします。
こういう料理って何となく視覚=味覚みたいなものがあって、味が演繹できてしまうのですね。従って作り手もなにか一工夫しなければならず中々大変な料理です。
結論からすると、特段の工夫は感じられませんでしたが、美味しゅうございました。
すこし物足りなさがありましたが、それがかえって魅力かも?

それでは(^_-)