今日は「喜多方ラーメン」の話です。 
その歴史は大正末期から昭和初期にさかのぼります。 
当時、市内にはラーメン店というものはありませんでしたが、中国から渡ってきた一青年がチャルメラを吹き屋台を引いてラーメン(支那そば)を売り歩いていました。その手作り支那そばこそが70有余年の歴史を持つ喜多方ラーメンの元祖と言われています。
喜多方ラーメンがなぜこれほどまでに有名になったのか? 
その原点は「蔵のまち喜多方」にあると言えます。蔵の写真を撮るための観光客が喜多方ラーメンを有名にした最初の要因だったのです。 
喜多方ラーメンは、基本的には醤油味がベースになっていますが、その店によって色合いや風味は千差万別。塩味、醤油味、その中間の味といった様々な味があります。また、麺も店により太さ、縮れ具合、こしなど様々で、これがまったく同じ店などない。 
「平打ち熟成多加水麺」と呼ばれ、一般的には麺の幅が約四ミリの太麺で、水分を多く含ませじっくりねかせてつくるのですが、この麺にはコシと独特の縮れがあるのが特徴です。 
次に良質の水に恵まれていることです。その水を使い麺が作られ、高品質の醤油や味噌が作られ、豚骨や魚介類また地元でとれた野菜などによりスープがとられ、そして、麺がゆでられ絶妙な味をもつ喜多方ラーメンとなっていきます。
喜多方老麺会「喜多方ラーメンの歴史…」より転載
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そうなのです、仕事で喜多方にきました。
ラーメン好きな私は喜多方には本当に来たかったのです・・・
しかしこの町は遠いですネ。家を6時半にでて池袋から大宮そしてそこで新幹線乗り換えて郡山に、そこから磐越西線に乗り換えて会津若松に、さらにここで乗り換えて喜多方に着きました。
喜多方に着いたのは11時17分ですので約5時間車窓の人となったのです、座り過ぎて腰が痛くなりました。
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このパチリは途中駅の岩苗代駅です。
喜多方駅に着いたら取引先の工場長が出迎えに来てくれました。
打合せの前に折角来たので「喜多方ラーメン」をご馳走しようということになり蔵の町喜多方の老麺(ラーメン)街に連れて行ってもらいました。
喜多方には全部で120店位のラーメン店があり、そのお店のほとんどがつぶれていないのが喜多方っ子の自慢の様です。
つまり観光客だけが「喜多方ラーメン」を支えているのではなく、地元民もかかさず食べているからラーメン店がつぶれないとのことです。
この工場長は二日酔いの朝は、朝ラーで体調を整えているようですよ。
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工場長は私を喜多方一番のラーメン屋「生江食堂」さんに連れて行ってくれたのですが、運の悪いことにこの日は定休日で休みでした。それではということで二番目に美味しいという「あべ食堂」さんに連れて行ってもらいました。

という事で今日のお店は「あべ食堂ラーメン」さんです。

住所: 福島県喜多方市緑町4506
電話:0241-22-2004
定休日:水曜日(祝日の場合は営業)(8:00〜14:00)

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お店の外観です。

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お店の前のパン屋さんです、すごいキャッチですね?

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今日のオーダー「チャーシュー麺」@850円(接待ラーメン)です。
松田優作さんではないのですが「何じゃこりゃ!」です。
丼ぶりのうえにはチャーシューが櫛比(しっぴ)の如くひしめきあっていました。
一体何枚あるのでしょうか(笑)
チャーシューは歯応えがよく、パサつき感なくしっとりと舌にからんできます
スープは半濁色で醤油の色合いが濃くどちらかというと黒っぽい感じです。ラード膜も張っていて背脂も若干浮いていますね。
さすが喜多方ラーメンです、醤油の馥郁(ふくいく)たる香りがたまりません。
麺は勿論、平打ちの太縮れ麺です、モチモチ、プリプリ、ツルツルと食感最高です。
味ですか喜多方で二番目のラーメン屋さんですよ。その先入観を外しても、ベタにマジ美味です、喜多方ラーメンに完膚なきまでknockoutされました、ハイ。
ご馳走様でした

それでは(^_-)