今日は「異文化の笑い」の話です 
落語家の桂文珍師匠が、慶應義塾大学の教壇に立ちました。庶民派の関西大学で永年教鞭をとる師匠が、慶応ボーイ・ガールの集うスマートな大学へと所を変えて、高座ならぬ講座を持ったのです。早慶戦や中国留学生までギャグのネタにしながら展開する授業内容は、笑いの国際文化論、健康学、古典芸能論にも及んだようです。その中での講義の一つをご紹介します。
あるところにおじいさんがおりました。そのおじいさんには息子とその妻がおりまして、この夫婦には中々お子さんができませんでしたが、ようやく子供が生まれたのです。
子供ができますと、親というのは「這(は)えば立、立てば歩めの親心」てなことを言いまして、できるだけすくすくと成長することを願うわけです。
この子供は、ちょっと言葉が遅かったのですが、一番最初にしゃべりましたのが「お母さん」という言葉でした。ところが、この子供が「お母さん」と言いましたところが、次の日に、お母さんがぽこっと亡くなってしまったんです。こら大変なことです。で、それから数カ月たって、こんどは「おじいさん」と言いました。すると次の日におじいさんがぽこっと亡くなってしまったのです。さらに数カ月たって、こんどは「お父さん」と言いました。
お父さんは、子供が「お母さん」と言ったらお母さんが死んだ、「おじいさん」と言ったらおじいさんが死んだ。こんどは「お父さん」と言いましたから、ついに自分の命日は明日かと悩みました。次の日になりましたら、となりの男が死んでいました(笑)

この話は言語を超えて楽しめる話ですが、大変アジア的な部分があります。これをアメリカ人の前でやると、みなさん笑わないですよ。こどもが「お母さん」と言って、お母さんが次の日に死にましたと言うと。聞いている人が「オー、ノー」とこう言います(笑)
すごいでしょう。おじいちゃんが死んだと言うと、もっと激しい身振りをします。そして、隣の男というたら「それは大変なことや」とこうなります。ようは笑いにならないのですね。
【中略】
これを中国の公安局の人にこの話をしましたら、通訳の人が入りまして、「お母さん」というと「マアマア○×▲・・・△○×」とかいうて通訳しやはるんですよ。
それで「お母さん」と言ったらお母さんが亡くなった、「おじいちゃん」と言ったらおじいちゃんが亡くなった。「お父さん」と言ったらお父さんが亡くなると思ったら隣のおっさんが死にました。これで笑ってもらおうと思ってやりました。通訳もちゃんとしました。ところがクスッともお笑いになりませんでした。困ります。まことに困ってましたら向こうの方で公安局員同士が中国語でワイワイ言いだした。なんの話をなさってるんですかと聞いて驚いた。「いま犯人は誰かでもめてるんです」(笑)
結局もういちどちゃんと通訳してもらったら、ようよう意味がわかっていただいて、ああそういうことか理解をしていただいて、わーっと笑って終わりました。それで納得して私は帰ろうとしましたら、「ちょっと待ってくれ」と言うんです。「なんですか」「その話はおかしい」「なにがおかしい?」「お母さんいうてお母さんが死んだのはわかった。お父さんいうて隣のおっさんが死んだのもわかった。でもなんでおじいさんが死ななければいけないのか、それを説明してくれ」ちゅうんです。
私はあわてました。ものすご瞬時に頭を回転させまして、「いや、あのね。このお父さんは養子さんでして、よそから来てます、このお母さんとおじいちゃんは実の親子の関係ですから、血のつながりがあるんで、それで亡くなったんです」と言うて納得してもらおうと思いましたら「違う」ちゅうんです。
どう違うんやと聞いて驚きましたねえ。実は、隣におばあさんがいました。そのおばあさんとこっちの家のおじいさんが長年にわたってできていました。その間にできたのが隣のおっさんでした。だからこれがこういうふうにつながっていくんですと。ヘェーですよねえ(笑)
「落語的笑いのすすめ」桂文珍より転載

どうですかね、これこそまさにcross- cultural (異文化交流)ですよね。
しかし中国公安局のオジ達いじり過ぎです、もっとflatに笑いを楽しまなくてはいけません。

文珍師匠は短期間でありますが慶應の非常勤講師をしていたので慶應菌に冒されたらしく、文珍師匠の講義にモグリで受けていた早稲田の学生君が彼の試験の解答の余白に「大隈重信を十万円札に!」と書いてありその後にさらに「都の西北早稲田の杜(もり)に・・・」と校歌を書いてあったので、思わず「なんだ、こいつは、慶應にケンカを売ってんのか!」と叫んだとのこと、嬉しい限りです。

しかしそのような文珍師匠ですが、慶應大学では先生を「君」と呼んで、福沢先生だけを「先生」と呼ぶお約束に対して、「人の上に人をつくらず」とか福沢先生は言うたはずなのになぁとペケマークをつけておられましたが、これは先生達の間だけですから、ハイ。
学生は「先生」のことは「先生」と普通に呼んでいましたので・・・

今日は門前仲町に出没です。
以前からガテン系の人達の行列が気になっていたラーメン店「弁慶ラーメン」さんにお邪魔しました。

住所: 東京都江東区深川1-1-8
電話:03-3820-8002
定休日:無休

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。ちなみに一階は立ち食いで二階には座り席があります。

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今日のオーダーは「らーめん」@700です。
トッピングはモヤシ、メンマ、ネギ、チャーシューです。
ちなみにシナチクとメンマは同じものですが、ラーメンなどの麺の上に乗せた時だけ「麺麻(メンマ)」と呼ぶそうです。そのため麺に乗せていない状態のものを「メンマ」と呼ぶのは間違いだそうですよ。
味ですか、濃厚コッテリ大好き人にとっては、豚骨醤油に背脂は素晴らしい組み合わせだろうと思います。しかしさっぱり系がお好きな方には結構つらいスープかもしれません
例えていうと初期のラーメン二郎若しくはホープ軒の味にsimilarと言えます。
テーブルにおいてあるラーメンの友、豆板醤、オロシニンニクを加えると味が急激に締まります。
麺は中太の縮れた麺です、少しゆるゆるめなので固めの注文もできるそうです。
チャーシューはバラ肉トロトロ系でかなり美味しいです。
全般的に美味しいラーメンといえます、しかしメタボ体型の方はこのお店でラーメンを食した後は二日位の絶食が必要かと思われます・・・

それでは(^_-)