今日は「五輪書」の話です。
「五輪書」は、寛永20年(1643)武蔵60歳の時、熊本市西方の金峰山麓「霊巖洞」にこもって書きつづったもので完成は正保2年(1645)春。武蔵の死去は正保2年5月、「五輪書」は死の間際まで筆をとり続けた武蔵執念の書です。
地・水・火・風・空の5巻からなり、「地之巻」は兵法の全体像を、「水之巻」は剣法の技術を、「火之巻」では駆け引きや戦局の読み方を、「風之巻」では他流派の兵法を評論、「空之巻」では武蔵の考える兵法の意義・哲学を書いている。「空」は武蔵晩年の心境を描いたもので、「空有善無悪、智は有也、利は有也、道は有也、心は空也。」と「兵法を究めることが善の道」と説いています。
兵法には剣技以外に、人身掌握術や対人関係の心構えなど様々な面がある。武器(道具)はその機能を熟知し完全に使いこなすことが大切。難題に対しても個々の問題を一つずつ着実に解決していけば何とかなる。何事にもタイミングやリズムが必要、等々。その教えは現代社会にも通じると思いませんか。武蔵は「兵法の道」の極意を極めたほか、「詩歌」「茶道」「彫刻」「絵画」「文章」「碁」「将棋」等にも秀た才能を発揮しています。
「熊本国府高等学校パソコン同好会より」転載

何かやってやろうと意図してやっている技は、つくった技になる。本当の自然な技は無心にでる。頭で考えて「こうだから」では間に合わない。「こうやってやろう」と思ってやる技は生きてはいない。無心で、おのずから技になりきってしまうのが剣の極意だ。新陰流第二十一世柳生延春氏談
真剣をとって敵とむかいあうとき、恐怖心をさることができない者は、平常の剣技の半ばほども生かせることができず、萎縮して敵刃のもとに倒れることになる。
これについて千葉周作は「道場で竹刀をとっての剣法に、水際立った技の冴えを見せる者ほど、真剣勝負では普段の進退ができなくなる」ともいっています。
さすがに命のやり取りだけあって、如何に恐怖心を拭いさり平常心で戦うかが勝利の要諦なのでしょう。しかし武蔵は死に臨んでも動揺しない境地に達したようですが、一体どのような修行をしたのでしょうか、あるいは不滅の命を信じていたのでしょうか。
ところで武蔵は天才の為か自分の秘伝をうまく伝えられず、最後に“能々鍛錬有るべき物也(よくよくたんれんあるべきものなり)” とか“能々吟味すべし(よくよくぎんみすべし)”とか“能々工夫すべし(よくよくくふうすべし)”とか、五輪書では突き放した言い方で終わるのが面白いところでもあります。やはり天才は書物では生まれないことを実感させられました。


今日のお店はB級グルメの街、川口は「海と大地のらあめん ひろやラーメン」さんに出向きました。

住所: 埼玉県川口市西川口1-22-1
電話:048-452-4527
休日:月曜日

ひろや1
お店の外観です。なんで西川口がB級グルメの街かともうせば、今から数年前、西川口が風俗のメッカとして活況を呈したていたことに、当時の警察署長(女性)が怒り、風俗大浄化運動を推進し、風俗店を移転、廃業させてしまったのです。すると街が急速にさびれてシャッターの街となってしまったのですね。これでは“イケン”と街起こしとしてB級グルメの街の変革案をぶち上げたのですが、これが完璧な打ち上げ花火になってしまい、シャッターの街は変わらずということみたいです。
しかし栄えある第三回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦に輝いたのが今日のお店「海と大地のらあめん ひろや」さんです。

ひろや2
店内の雰囲気です。

ひろや3
メニューです。

ひろや4
「ひろや」流食の仕方です。

ひろや5
本日のオーダー「たたららあめん(坦々麺)」@800です。
溶岩のようにみえるのは店主が踏鞴(たたら=足で踏んで空気を送る大形のふいご鋳鉄加工)をイメージしたみたいです。ご主人曰くスープはワタリガニ、甘エビ等魚介系からタップリとっておりそれに地鶏、ゲンコツを加えたWスープです。麺は浅草開花楼製です。
味ですか、少し甘みのある坦々麺ですが、美味しいじゃないですか、好きですこの味。
それにたっぷりの黒ゴマ、カシューナッツが入っており食べていてとても楽しいです。
店主お勧めのトッピングも大地(にんにく)で始め、締めは海(わさび)にしました。
最後はお茶漬け味みたいになってしまったので、サービスライスを投入したら、中華風お茶漬けです、一体何を食べているんだろうと自問自答をしてしまいました。
でも美味しかったですよ、ご馳走様でした 

それでは(^_-)