今日は「ねこまんま」の話です。
親譲りのケチと貧乏性で、子供の時からおいしい魚を全部食べた後でも、残った頭と骨に熱湯をかけて、その汁を飲まないではいられなかった。だから、近所の野良猫からはさぞ怨まれていたことだろう。
これは夏目漱石『坊っちゃん』主人公の口真似ですが、猫といえば「ねこまんま」でしょう、かなりコジツケ(笑)。
いま景気の影響もあり、家でご飯を食べる人が増え、節約レシピも毎日のように登場しています。そんな中、究極の節約メニューともいえる「ねこまんま」がブームになっているそうです。 「ねこまんま」と言ってもペットの食べ物じゃありません、むかしの猫はキャットフードではなく「ねこまんま」を食べていたのです。そして私達下町っ子もです。

ところで「ねこまんま」って東日本系の「鰹節ねこまんま」と西日本系の「汁をかけた飯」とに分かれるそうですが、我ら下町っ子は両方とも食べていました、ハイ。
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鰹節ねこまんま
飯に鰹節をかけて混ぜ込んだものをねこまんまと呼ぶ地方は、主に東日本に見られる。かけた鰹節の上に醤油をかけるかかけないかも文化や各人の嗜好等によって異なる。北海道では醤油にバターが加えられることが多い。
汁をかけた飯
汁をかけた飯をねこまんまと呼ぶ地方は、主に西日本に見られる。かける汁は味噌汁が多いが、すまし汁や豚汁など、味噌汁でない汁をかけてもねこまんまと呼ばれる。他の地方では汁かけ飯やぶっかけ御飯、犬飯などとも呼ばれる。
wikipedia「ねこまんま」より転載


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ところでこのパチリは「温たまマヨしょうゆまんま」です。そうなのですね、いま「ねこまんま」はflatではなく王侯化してきており 、このような「高級ねこまんま」も現れてきているようです。
余談ですが私が子供の頃、「鰹節ねこまんま」が大好きで、よく母親に「ゴロニャン、ゴロニャン」といって甘え声でおねだりすると、啐啄同時(そったくどうじ)でこの料理(高級ねこまんまではありません)がでてきました。そして私も『坊っちゃん』の主人公よろしく、食べ終わった後にはキザミ葱とオカカを再度入れてもらい、その上に醤油と味の素をかけて熱湯を注ぎこみ今度は「鰹節ねこまんまスープ」として味わったものです、これはごはんとスープ両方とも本当に美味しかったですね!

今日は池袋にあるあるつけ蕎麦「玄八」さんに再訪しました。
住所: 東京都豊島区池袋2-42-1 第3ミネオカビル1F
電話:03-3971-7565
休日:日曜日・祝日

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お店の外観です

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店内の雰囲気です。

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メニューです。

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今日のオーダー「豚そば(並)」@800です。
前回は小を頼んだものですから麺量が300gと若干物足りなかったので、今回は並、麺量400gにしました。
お店の惹句では「そばには欠かせないわさびを豚肉と一緒つけ汁に仕込んだ新感覚のつけ蕎麦」となっていましたが、はたしてどうでしょう。
それでは実食です。麺は黒っぽい田舎蕎麦風でとても美味しいです。麺の冷やし、水切りも完璧です。しかしつけ汁がいけません、決して不味くはないのですが、腰だめの味というのか、微妙な甘さが曖昧です。わさびも何やら存在感ありあませんしやはり今一でした。
私は料理評論家でもなく、自分のblogにただ食の感想をかいているだけで、他意は何もないのですが、蕎麦が美味しいだけに本当に残念に思えてなりません。
つけ汁にもう一工夫をと願うところであります。

それでは(^_-)