今日は「味噌煮込みうどん 山本屋さん」の話です。
今までさりげなく気になっていたのですが、実は味噌煮込みうどん店に「山本屋総本家」と「山本屋総本店」の二つがあります、今日はnetでその違いを調べましたのでご紹介します。

山本屋総本家 ホームページを開くとフッタにさりげなく、しかしはっきりと、「弊社は全店「山本屋総本家」の暖簾で営業しております。紛らわしい店名にご注意ください。」と表記してあるのが目に飛び込んでくる。つまり、双方は相容れない関係にあることだけは間違いないらしい。
矢場町にある総本家の本店(紛らわしいな!)以外は、名鉄百貨店、松坂屋本館、JRタワーズ、ベイシティモールなどテナント系が中心のようだ。でも自分の記憶では確か飯田街道の吹上あたりに一軒家の店舗があった記憶だが、もうなくなったのか?
総本家の略歴をホームページから抜粋させてもたったが、
・大正14年 名古屋市中区大須にて創業
・昭和18年 太平洋戦争により営業中止
・昭和24年 名古屋市中区南呉服町にて開業
・昭和29年 合資会社山本屋を設立
ちなみにサイドメニューとしておでんが存在するという特徴があります。

一方山本屋本店
こちらにもあった。例のキャプションが燦然と。「弊社は全店「山本屋本店」ののれんで営業しております。まぎらわしい名前のお店がございますが、弊社とは一切関係ございませんのでご注意ください」おおっ!一部漢字とひらがなの使い分けが違うとはいえ、基本的な文章フォーマットまで一緒。一見よっぽど仲が悪いように見えるが、ここまで来るとむしろ本当は仲良しで両者以外の第三勢力に対し共同で予防線を張っているようのでは…と勘ぐりたくもなってきた。
ま、おそらく前者であろうけど。店舗展開でいえばこちらもテナント店がいくつかありつつも、栄白川店、桜山店、極楽店…など単一店舗も少なくない。またコース料理のある錦店など他店舗とはポジショニングの違う形態の店舗も存在する。そういえば昔ここへ深夜に入店したら、うどん一杯で恐ろしい金額をとられた記憶がある。
会社概要を読んだが、いわゆるポリシーというかコンセプトが掲げられているだけで、沿革には触れられていない。総本家の沿革と比較すればどこで分家したのかがわかるかと期待したのだが、残念。 繰り返しになりますが、あっさりしたお漬物が食べ放題というのが魅力です。また、牡蠣や松茸など、季節限定のメニューが存在するのも特徴です。

■結論
どういうイキサツがあるのかはわかりませんでした。あるルート(といってもナゴヤ在の別の友人に過ぎないが)から聞いた話では、「大昔は多少のつながりがあったものだが、紆余曲折あって今は全く無関係」とのことでした。また、「総本家で働いていた女中さんが、その後独立して本店を立ち上げた」という情報もありましたが、これも真偽はわかりません。イメージだけで言えば、古くからの歴史を継承する総本家と、新しい歴史に融合していく方針の本店、といった感じがします。でも、これもあくまでイメージに過ぎません。まさにその「紆余曲折」とやらを知りたいわけだが、とにかく今は全く別モノとして存在していることだけは間違いない。

■元従業員談その壱
総本家が最初です。総本家にうどんを卸していた製麺屋が始めたのが本店。総本家が味噌煮込みを作って、しばらくして麺に固さを求めて自家製麺を始めたため製麺屋との縁が切れたのですが、儲かっている様子を見ていた製麺屋がまねして始めたのが本店です。名東区高針に数年前まであった山本屋さんは総本家の社長が「趣味で」やりはじめた仲居さんが目の前で作ってくれるお座敷味噌煮込みでしたが現在は飽きたらしく閉店しています(笑)

■元従業員談その弐
私は昔山本屋総本家の社員でした。
どうも山本屋本店は昔総本家の出入業者だったらしく、情報をてに入れ突然始めたらしいです。
昔一度裁判になったらしいのですが、先代の総本家の社長が裁判なんかはもぅやめようといって裁判を中止しそのまま今の状態が続いているそうです。
なので本店は厳しい条件のある百貨店には入れずに、総本家は名鉄、タワーズ、松坂屋、岐阜高島屋などの百貨店に入れるそうです。
でも確に漬物食べほうだいは魅力的ですよね。味なども現代に合わせてあるため地方の方も食べやすい味になっていると思います。しかし一人一つ必ず注文しなくてはいけないですし。値段も高いので旅行で来て色んな物を少しづつ食べたい方は、一つ頼んで四人でつついてもなにも言われない総本家がよいかと。味は創業以来ほとんど変わっていないため本来の味噌煮込がたべたいなら総本家ですね。
プチ情報ですが味噌煮込は味噌煮込みではなく『み』は入れないそうですよ。
上記は「ナゴヤスローライフ」さんのblogより転載です。

なるほど味噌煮込みうどん本家は「総本家」、それをインスパイアしたのが「本店」なのですね、しかし下町っ子としては、あまりそのちがいが分からないのですが。でも昨日のblogで書いたとおりほとんど食べにいっているのがエスカの「本店」です。逆に「総本家」には本家店、名鉄店、松坂屋店に各一回しかいったことがなくさらにその違いも味もわからなかったというのが正直なところです。そうそうHPみたら我が下町、浅草に総本家があるとか、今度行って見ましょう。

ということで、唐突に今日のお店はスープ製造40年の経歴を持つ老舗のスープ屋が、原料からとことんこだわった一品を創りたい、そんな思いからうまれたこだわり味噌煮込うどん屋「七五八庵(なごやあん)ラーメン」さんです。

住所: 愛知県名古屋市中区丸の内2-17-2馬場正ビル1F
:052-231-7580
定休日:不明

七五八庵1
お店の外観です。

七五八庵2
店内の雰囲気です。

七五八庵3
メニューです。

七五八庵4
今日のオーダーは「玉子入り味噌煮込み」@750です。
ここのお店の惹句です。
めん 煮くずれしないコシのある麺
   角が立ったコシのある麺になるよう包丁切りをしています
だし 本物を味噌煮込うどんのだしを忠実に再現
   ムロ節
   ・ムロアジを原料として作られる鰹節で、独特の甘みとコクのあるだしが特徴です。
   ・黴付サバ節
   ・脂肪分の少ない鯖(ゴマサバ)を使用
   ・荒節に優良種の黴を付け干す
   ・香りはあっさり甘味のある濃厚なだし
みそ 宮内庁ご用達の八丁味噌と白味噌の最高峰、西京味噌をブレンド
八丁味噌
・味一筋に19代、宮内庁ご用達の栄誉を賜った 八丁味噌
・二冬二夏熟成され、うまみが多く、甘みが少ないのが特徴
・植物性不飽和脂肪酸も多く含まれ、消化吸収の良い栄養食品です。
西京味噌
・関西地方を中心として作られる、米の麹をたっぷりと使った、甘口で薄塩な白味噌
七味 全国から選び抜いた名品
名品と誉れ高い長野・善光寺前、八幡屋磯五郎の七味唐辛子。

味ですか、これは美味しいですね、スープは魚介系の味が強いもののかえってそれが八丁味噌の味と相俟って絶妙な味わいです、そしてスープは熱々というか沸騰してだされます。さすがスープ家さんが作る汁(つゆ)ですから完璧です。麺はかなり硬い感じがしますが、edgeがよくきいたコシの強い麺です…美味しい。具はアゲ、茸、蒲鉾、鶏肉、長葱、麩、みな良く吟味されています。これは本当に美味しい合格合格合格合格
件(くだん)の山本屋さんより美味しいと思います。
ご当地の味を堪能いたしました、ご馳走様でした 


それでは(^_-)