今日は私の「坂本竜馬」評です
高知では30年位前まで、土佐の生んだ英雄といえば「板垣退助」で「坂本竜馬」は知る人ぞ知るといった存在だったそうです、
それが司馬遼太郎先生の小説「竜馬がゆく」でいっきに変わったそうです。「坂本竜馬」は今や「好きな歴史上の人物」でどのアンケートでもBest3に入る人気です。
一つの小説が、日本人の歴史観、英雄感をここまで変えてしまったのです。これは本当にすごいことではないでしょうか。
「夜ふけのなわとび」林真理子著より転載

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来年NHKで「龍馬伝」が始まります、寅年は「坂本竜馬」一色でしょう。
竜馬フリークの私としてはマジにタマランゼヨです(笑)
私の竜馬評は以下の通りです、以前弊blogに書いたものですので、二度見られる方はお許しください。

竜馬暗殺犯は明治3年2月から9月の間に聴取された、兵部省及び刑部賞省における今井信郎(のぶお)の口書(くちがき)判決によると、下手人は佐々木只三郎、渡辺吉太郎、高橋安次郎、桂準之助、土肥仲蔵、桜井大三郎、今井信郎の7名というのが公式供述となっています。
下母澤寛先生、大岡昇平先生も同様にこの口書判決を真としています。

また見廻組与頭佐々木只三郎(下手人)の実兄、会津藩士、手代木直右衛門が彦根藩金奉行石黒伝右衛門に宛てた書状が少し前に公表されました。
その書状が書かれた日付は、凶行の翌日の11月16日です。
その内容は「ごく内密に相談したい事件おこった、祇園の一力亭まで出てきてくれないか。その時全て話す」とのことです。
京都でこの前後に起こった大きな事件といえば、竜馬暗殺ぐらいですので、相談の事件といえば実弟が起こした竜馬暗殺の件とみてよいといわれています。

私は司馬遼太郎の「竜馬がゆく」は、100回以上読んでいるので、私は勿論のこと竜馬ファンの過半の方は司馬遼太郎先生が描かれた竜馬象を受け入れていると思います。
しかし実際の竜馬は何の背景を持たない浪人でした。よって海援隊を作り自分の基盤を作ったのです。薩摩藩の「桂久武日記」には、竜馬を雇い商事行為、諜報活動をさせていたという文言が少し前に発見され公表されています。
このことから伺えるのは「竜馬がゆく」に書かれていた様な強い影響力は持ってはいなかったようです。

明治になって元上司の勝海舟が明治三年四月十五日に竜馬遭難時京都にいた大目付(職制上は老中に属し、大名・高家および朝廷を監視してこれらの謀反から幕府を守る監察官の役割を持った江戸時代の役職)松平勘太郎に今井信郎(下手人)の自供の内容を聞きに行っています。
それによると当時の幕府の警察部署の部長級の人間が寺田屋事件で竜馬に射殺された部下の復讐を図って、竜馬の殺害を指示したということでした。
今井自身も直接その部長級の指示を受けたわけではなく、この経緯は定かではありません。しかし最高責任者であった大目付松平勘太郎の耳には、この指示そのものも入ってなかったというのが真相の様です。
よって政治的背景は無かったといえます。

たしかに薩長同盟は竜馬の功績ですが、締結を果たした後にはお役御免となりました。
暗殺に遡ること10月14日、大政奉還がなされたその日に、奇しくも薩長に倒幕の密勅がおりており時代の趨勢は決まったのです。
よって薩長も幕府も無戦論者の竜馬を殺す理由は存在しえなかったのです。
維新のムーブメントは何人(なんびと)も、もはや止めることはできなかったのです。
その証左に西郷隆盛は無戦論者の竜馬暗殺の有る無しに係わらず、その暗殺の二日前には倒幕軍となる大兵を率い上京(京都)の途に着いています。
今みたいにネット情報も無い中で、竜馬が行った高度な政治活動が下々に周知される分けもなく、単に惨殺されたというのが冷静な歴史の見方かもしれませんね。
よって今井信郎も政治犯を殺したという感慨もなかったと考えられます。

参考文献:浅田次郎著「新選組読本」、「壬生義士伝」、司馬遼太郎著「竜馬がゆく」、「新選組読本」、子母澤寛著「新選組始末記」、「新選組遺文」「新選組物語」他


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今日はグループ会社の忘年懇親会があり、部下の女性3人を引き連れて参加しました。
タダというので意地汚く飲んだものですから、秒殺で酔っ払って天国に行ってしまいました(笑)
今日のお店はキューポラの町「川口」の定食屋「十和田」さんです。

住所: 埼玉県川口市上青木1-5-10
電話:048-256-3355
定休日:不明

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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店内メニューです。

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今日のお店の「十和田」さんは、工場街にある昔からの定食屋さんです。親子二人で膨大なメニューの品々を作り廻しています。
お店のお奨めは「天麩羅」だそうですが、今日は何故か肉が食べたかったので、今日のオーダーは「焼肉定食」@750です。味ですか、見てくださいこの肉のテリ、不味かろうわけがありません。イケました、美味しゅうございました、結構でした合格合格合格

それでは(^_-)