今日は「今際の際」の話です
昭和八年九月二十一日午前十一時半、二階の病室から、賢治の「なむみょう法蓮華教」と 唱える声がした。家族が驚いて駆け付けると、賢治の容体が急変している。
父の政次郎は筆と紙を持ってくるよう、イチに命じた。イチが、何に使うのかと聴くと、政次郎は、遺書を書き取る、と言った。イチは血相を変えて反対した、息子に、お前はもう死ぬと教えるようなものである。むごい、と難じると、政次郎は、そうじゃない、と言った。二人はしばらく押し問答した。
政次郎は賢治に、言い残すことはないか、と尋ねた。賢治は「国訳妙法蓮下教」を一千部印刷して、知友にわけてほしい、と頼んだ。お経の末尾には、「合唱 私の全生涯の仕事は比教をあなたのお手許に届けそして其中にある仏意に触れてあなたが無上道に入られん事を御願いする外ありません。 昭和八年九月二十一日 臨終の日に於いて宮澤賢治」の文言を記してほしい、と口述した。政次郎はそれを書き取った。外にないか、と聞くと、いずれあとで起きて書きます、と答えた。政次郎は、お前は偉い奴だとほめた。
それからしばらくして、呼吸が変わった。享年三十七歳である。
【たとえばの楽しみ 出久根達郎著】より転載
私は人間の高潔さとはこのように今際の際に現れるのですね。それにしても宮澤賢治さんは立派です。自分に置き換えたらどうのかなと思い廻らしますが、こればかりは?ですね。
宮澤賢治さんみたいな末期を迎えたいと思う今日この頃です。

波留乃屋1波留乃屋2
今日はこのクソ暑いのに羽田の整備場現場で打合せです。駅から25分も歩いて現場に到着しました。途中ベンディングマシンもなく補水もできず脱水症になる一歩手前だったのです、何度となく熱中症で倒れそうになりながら何とか着いたら現場は現場で当たり前ですが、クーラーはなくほとんど死の一歩手前の夢遊病者での打合せでした(マジ)

波留乃屋3
ということで整備場といえば交通機関はモノレールしかなく、必然的に今日のお店は浜松町です。最近B級グルメブロガーからやたら叩かれている蕎麦&Bar「波留乃屋」が今日のお店です。

住所: 東京都港区浜松町1-12-8横須賀第八ビル1階
電話:03-6402-7551
定休日:不明

波留乃屋4
今日のオーダー「肉そば」@850です。
このお店なんで嫌われているかといいますと、このお店「肉そば」の頂点、虎ノ門「港屋」のインスパイア店(インスパイア店とは…影響を受けたお店)なのですが、このお店の場合はあざといばかりにパクリ店だったのですね。それで嫌われているのです(笑)
たしかにほとんどクリソツです、本当に恥ずかしくないのでしょうかと私もフト思いました。

波留乃屋5
付け出汁です。お約束の卵と天カスはFreeです。

波留乃屋6
蕎麦はパスタマシンの蕎麦バージョンマシンで作られています。黒太の田舎蕎麦です。味ですか美味しいじゃないですか(笑)
港屋さんのパクリ店でも味もパクってくれたのはウレシイです。かなりのレベルです。値段も同値ですしね。個人的には虎ノ門はあまり行く機会がないのでこのお店のロケーションはウェルカムです。
本当に最近こういうつけ麺系の日本蕎麦屋さんって増えましたね!


それでは(^_-)