今日は「ジンギスカン」の話です。
札幌に移住して最初に訪れたグルメスポットは札幌ビール園です。
地元のお取引様に連れて行ってもらいました。
しかしそこで私が見た羊肉はなんと真丸いお肉です。どうやってこの肉を切ったのだろうと悩んでいると、お取引様が説明してくれました。これは羊肉の色々な部位を一定の長さに切り海苔巻きのように丸め、それに凝固材を加え冷凍すると円柱状の肉のカタマリになります。それをスライスするとこのような丸い形になるのだそうです。
成程なと感心しましたが、ただしこの肉の味は生肉と比べるとかなり落ちるそうです。
その後食べ比べてみて納得しました

当時の北海道って結構仕事にかこつけて遊びに来る取引先も多く、そのお相手をするのも仕事の一つになっていました。
ある取引様が打合せに東京から来られて、お昼はどうしてもジンギスカンが食べたいと哀願します。そういう時私はいつも ツキサップじんぎすかんクラブにお連れします。
ここは札幌市内とは思えないほど自然が豊かで小高い丘の上にあり、まわりは林に囲まれています。敷地内の緑の絨毯は目にまぶしいほどです。そして数頭の羊が柵の中で放し飼いにされています。

お取引様が席に着くと、私はいつものように話しかけます。
私「はるばる札幌まで仕事の打合せに来てもらったので、美味しいジンギスカンをご馳走しましょう」
取引先「それは楽しみだね(笑)今日は丸い肉ではなく生肉を食べたいね」
私「そう来ると思いここにお連れしたのですよ。そこで目の前で遊んでいる若い羊の中から一頭お選びください」
取引先「あれを食べるの
私「勿論ですよ。羊のツブシたての肉はたまりません。昨日来られたお客さんも大層喜んで帰られましたヨ」
取引先「しかし・・・」
私「人間は悲しいかな、生きているものを食べてその命を保っているのです。ここで今更きれいごとを言っても仕方ありません。さあ選んでください」
取引先「そりゃそうだけど・・・今日は遠慮しておくということにしてヨ」
私「そうですか、あえて無用な殺生はしないということですね。分かりました」
と言って私はメニューの中から、いつもお勧めしている定食を頼んだのです。

美味しい食事が終わって帰り際に、お取引様は私に次の様に質問しました
「さっきの羊をツブス話は嘘だろう」とそれに対して私は間髪おかず「当たり前です」と微笑みながら答えたのです。取引様はヤラレタナという顔をして「夜も付き合え」と誘ってくれたのです(笑)

今日のお昼は揉めながら食べていたためパチリする気にもならず、その代わり今日の獲物は最近嵌っている老舗仙太郎の「ご存知最中」@240です。
ご存知最中 皮ご存知最中全容です


ご存知最中 餡ご存知最中の餡です。美味しそうですね

ここを知る前は鶴屋八幡の最中が一番かと思っていましたが、いまや仙太郎が一番です。
餡が全然違います。甘すぎずしつっこくなく丹波大納言の質感も最高です。これこそ餡の王様でしょう。
皆さんも是非お試しください

それでは(^_-)