今日は新選組の話です。
私は新選組隊士の中で永倉新八さんが好きです。
私と永倉さんは共通点がいっぱいあります。
1. 江戸生まれの江戸育ち、おまけに育ったところが私は下谷の竹町、永倉さんは清洲橋通りを挟んで反対側の三味線堀でほぼ同じ場所です。歩けば1分程度で遊びに行けます。
2. 北海道小樽に住んでいた、私も札幌に住んでいた。
3. 酒好き。
4. 飲むと踊りだす。

最盛期には約250人にもいた新選組も最後まで生きながらえた人は数人です。
永倉新八、島田魁、斉藤一、稗田利八、川村三郎、篠原泰之進、鈴木三樹三郎・・・これ以上は知りませんが多分この倍はいないでしょう。その中の一人が永倉さんです。
永倉さんは物事にこだわらない恬淡とした性格でその稚気が愛されたようです。
この性格が死地を潜り抜け畳の上で死ぬことができたとも言われています。
近藤勇さんに対しても最後まで「総長」とは呼ばず「近藤さんと」呼び続け、近藤さんとは昔の剣術仲間というスタンスを変えませんでした。
確か近藤さんと袂を分かつたのも、近藤さんに部下扱いされたのが端緒でした。

そしていつも尊敬するのは、お孫さんの杉村道男さんが祖父の思い出を語る以下のエピソードです。

「じじいが亡くなるすこし前でしたかな・・・小樽で、父が経営していた劇場(こや)へよく活動写真や芝居を見に出かけたものです。
はあ、いつも孫の私がお供でしたね。いつでしたかなあ、芝居がハネまして下足番のところへ出てくると、非常に混雑しておりましてね。帰りを急ぐ見物の人達が先を争って履物を取ろうとするわけ。そこでじじいがですな、よろよろしているのです。まったく、よぼよぼのじじいに見えるのですな。ま、そのとおりなので。
するとですな。土地のやくざが五人か六人、おもしろがって、じじいを小突きまわすのですよ。私もたまらなくなってね、じじいが可哀相で・・・・じじいはだまって、よろよろと小突きまわされている。
そのうちにですな。じじいの背筋がぴいんと立ったと思ったら、じじいが、低いけれども肚(はら)の底からひびきだすような気合を発して、ぐいと、やくざどもをにらみつけたんですな。
すると、もうやくざどもは、いっせいに青くなって立ちすくんでしまい、ガタガタとふるえているのですよ。結局、こそこそと逃げてしまいましたが・・・・子供ながら見ていたわたしも、さすがに違ったもんだな、と思いましたよ。・・・・」池波正太郎「新選組異聞」より転用。
そりやそうでしょ、池田屋事件から鳥羽伏見の戦いまで新選組の血戦にはほとんど参加している永倉さんですから、やくざさん達は心の底からただならぬ殺気を感じたのでしょう。

今日の獲物はかつ工房「和光」のカツ丼@980です。
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これ最低ですね。味付けはショッパ過ぎです。カツもグズグズで丼の上でへったっています。何故かご飯は妙に熱い。推察するに作り置きをチンしたようです。
こんなのでお金取らないで欲しいです。
「和光」といったら「豚カツ」の名店かと思っていましたが、ヘボ店ですね。
初心に立ち返って欲しいと思う今日この頃です(残念)

それでは(^_-)