今日は「ボタンダウン偏執狂」です。
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20世紀に入ってすぐの頃、アメリカはニューヨークの紳士服の老舗「ブルックス・ブラザース」の創立者で当時既に引退していたジョン・ブルックスが、英国ポロ競技を観にいった時、選手達がユニフォームの衿が風にあおられてバタバタするのを押さえるために、衿の先にボタンをつけていたのを見て思い立ち、4人の息子達が受け継いでいたブルックス・ブラザースのシャツにその衿を取り入れて売り出したと伝えられています。
アイビーの大御所、あのくろすとしゆき先生によれば、日本にボタンダウンの衿が登場したのは1950年頃のことで、ショート・ポイントの様に普通の衿にボタンがついただけの妙なものだったらしく、前立てもなくミシンのステッチも入っていない不思議なデザインだったといわれています。
しか〜しそのようなディテールに拘泥する以前に、くろすとしゆき先生が日本の若者に広めたIVY熱に侵されていまだその熱が冷めない人間がおります。
それは私です。

中学校の1年からIVY=トラッドファッションに目覚めた私は、爾来ワイシャツはほとんどボタンダウン・カラーシャツなのです。大学の時ヨーロピアンファッションに侵された2年間を除けば、私はワイシャツといえばボタンダウンしか着用しないのです。
理由ですか衿がバタバタするのを由としないからです。
最近でこそいませんが、両衿が蝶々の翅の様に外側にUの字状にロールしているワイシャツを着ている中年の男性っていましたよね。
私はそのような無神経なファッション感覚を持ち合せておりません。

今現在100%ボタンダウンのシャツを着ている人間は会社では私だけです。

タブカラー
正しく申せばタブカラーシャツが3枚でそれ以外はすべてボタンダウンシャツです。

クレリックシャツ
自慢はクレリックシャツのボタンダウンシャツが充実していることです。
クレリックシャツはそもそもフォーマル用途なのでカジュアル用途のボタンダウンはほとんどありません。
従いましてそれをコレクションしていることはすごいのではと思っています。
最近は金銭的にも余裕ができたので、例えば気にいった柄でボタンダウンでないシャツの場合は、それを一旦買い求めてからリフォーム業者に持ち込んで衿替えをしボタンダウンにしているのです。

例外はワイシャツ以外のカジュアルシャツです。
カジュアルシャツの普通の衿をボタンダウンにすることは物理的には可能ですが問題はボタンです。
ワイシャツの場合はほとんどがボタン紛失用の補助として複数個の変えボタンがついているので普通の衿でもボタンダウンにする事ができます。
しか〜しカジュアルシャツは、紛失用のボタンは1個だけです。
特にUNIQLOさんは間違いなく1個だけです。

具体的に申しますと、マジックミシン等のリフォームショップではボタンダウンをする為のボタンホール加工代は4,000円です。
ということで約3,000円程度のUNIQLOのカジュアルシャツに4,000円の追い銭をすることはしませんし、いずれにしてもボタン不足問題は解決されていません。
結論としては、そこまでの追加投資をする経済的合理性が見いだせないのです。

ところがところがヒョンなことからこの難題が解決したのです。
世の中には頭の良い方がいます。
その方とは先輩の形見のブレザーを自分の体形に合せるべく修理依頼で偶然に知り合いました。
わかりやすく申しますと地元のリフォーム専門の洋服店の店主です。
その方に何気なくカジュアルシャツのボタンダウン化の悩みを話しましたところ、簡単じゃない、というではありませんか。
そこでどのようにするのですか、と聞いたところ、要はもう一個ボタンを探せばいいんだろう、とのことでした。
まさにそうなのですが、そのもう一個のボタンはどこにあるのですか、と聞きましたら、シャツの一番下に付いているボタンを使えばいいんじゃない。そこには同じサイズの違うボタンを付け換えておけばいいんだろ。
どうせベルトの下に隠れているボタンだから普段は人に見られる事もないだろうし、というではありませんか。
さらに料金を聞けば、こんなのやっつけ仕事だから一か所1,000円として2,000円位もらっておくかな、との事でした。
まさに目から鱗です。
2,000円なら全く問題ありません。
私のスフィンクスの謎が解けた瞬間でもあります。
正直に申して万歳三唱的なウレシサなのです。
やはりこれは一種の偏執的拘泥でありましょうか・・・


日清カレーメシのテレビCMが話題を集めている。
CMはほぼ「ゆるキャラが水に打たれているシーン」で構成されている。
視聴者からは「放送事故だと思った」などの感想が寄せられている。



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今日は新富町に出没です。
たまには美味しい焼魚を食べるかとお邪魔したのはこちらです。
今日のお店は味噌汁がスーパー美味しい「魚竹」さんです。

住所: 東京都中央区築地1-9-1
電話:03-3541-0168
定休日:土曜・日曜・祝日

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お店の外観です。

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メニューです。

今日のオーダー「さば塩焼き」@900円です。
何回来てもこのお店の接客は最高です。
帰り際にはどのお客にも必ず「狭いところですみません」の声がけですからね、この気づかいがうれしいのです。

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待つこと1分で「さば塩焼き」の到着です。
時間的に作り置きみたいですね。
ちょっと焼がきついですか。

気を取り直して実食です。
肉は柔らかいですが、脂の乗りが日光の手前(今一)ですね。
で〜もかなりのレベルですよ。

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今日の一杯目のみそ汁の具は「お豆腐」です。
ここのみそ汁は何度飲んでも美味しいですね。
マックスたまりません。
お約束の二杯目を頼みますと、お汁(つゆ)おかわり、の声が厨房内に流れます。
二杯目のみそ汁の具は「なめこ」です。
これは舌がとろけます。
正直今日の「さば塩焼き」は際立ったものはありませんが、それも美味しい味噌汁でカバーです。
このお店のみそ汁を飲んでいますと、日本人に生まれて良かったな、と心底思います。

それでは(^_-)